オフィス内で必要になる1人あたりの面積

オフィス内で必要になる1人あたりの面積

オフィスの広さは、従業員1人あたりのオフィス面積をベースに考えるとわかりやすいといわれます。では1人あたりどれくらいの面積を確保すれば、快適なオフィスになるのでしょうか。ここでは、オフィス面積を見直すためのヒントになる、1人あたりの面積について考えます。

オフィス面積の種類


「1人あたりのオフィス面積」について説明する前に、まずオフィス面積にはいくつか種類があることについて述べましょう。

賃貸オフィスの面積は坪数で表示するのが一般的です。しかし、不動産情報サイトや賃貸物件広告に載っているオフィスの面積は、実は単純な「床面積」ではありません。通常、広告やパンフレットで示されている建物面積や専有面積は「壁芯(かべしん/へきしん)面積」です。壁芯面積とは、壁や柱の厚みの中心線から内側を測った面積です。これに対し「内法(うちのり)面積」というものもあり、マンションなどの区分所有建物の場合はこちらが用いられることが多くなります。

また、賃貸オフィスの面積では、「ネット面積」と「グロス面積」という表現も見かけます。ネット面積は賃貸契約を結んだ人(法人)が専有するスペースの面積のことです。グロス面積はネット面積に、トイレ、給湯室、廊下、エレベーターホールなどの共用スペースをプラスした面積です。物件情報に載っているのは大方ネット面積ですが、グロス面積が掲載されていることもあります。オフィス面積に関しては、まずそれがどの部分の面積なのかを正確に把握しておきましょう。

1人あたりのオフィス面積はどれくらい?


さて、オフィスの面積の中で、従業員「1人あたりの面積」はどれくらいあればいいのでしょうか。一般的にその目安は、3坪(約10㎡)といわれます。ただ、これはデスクワーク中心の場合です。従業員がオフィスにいる時間がそれほど多くない場合などは、2.5坪(約8.3㎡)ほどでも事足ります。特に最近は、柱が邪魔をしないレイアウト効率の高いオフィスが増えたことで、1人当たりの面積は縮小傾向にあります。3坪あれば十分な広さといえるでしょう。ちなみに3坪は5.437畳(京間)です。意外に広いと感じるのではないでしょうか。

オフィスの面積は、この1人あたりのオフィス面積×従業員数をベースにして考えます。ほかに、会議室、応接室、役員室、倉庫などを必要に応じてプラスすれば、全体の面積も求められます。会議室は8人用のテーブルが入る部屋を想定すると7.3坪(約24㎡)、応接室は6坪(約20㎡)あたりが目安になります。

オフィスに合った1人あたりの面積を考えるメリット


さて、あなたのオフィスの面積は何坪で、従業員は何人いるでしょう。もしも現在の1人あたりの面積が3坪をオーバーしていたら、無駄になっているスペースが存在している可能性があります。オフィスのレイアウトを見直せば、無駄なスペースを削減して、余剰スペースを作ることができるはずです。

余ったスペースはどう活用する?


スペースを新たに作り出せば、その場所を別のことに使うことができます。例えば、パーティションで仕切れば部屋を1つ増やすことができるでしょう。その場所は会議室、倉庫、役員室などとして使えるかもしれません。リフレッシュルームに変えて、社員のコミュニケーション向上に役立てる活用方法もあります。

会議室や倉庫、役員室にしてもそれほど使っておらず、普段使う機会の少ないスペース、用途がそこまでないスペースになっているときには、貸し出しをするのがおすすめです。レンタルとして利用することで、無駄と思っていたスペースから、収益が得られるメリットもあります。

部屋を貸し出すには、貸し会議室・レンタルスペースの予約サイトを利用してください。情報の掲載は基本的に無料で行うことができます。また、平日の日中だけでなく、週末や営業時間外に貸し出すことも可能です。オフィス内に作り出したスペースが利益を生み出すことになれば、1人あたりの面積から適正なオフィス面積を割り出して余剰スペースを確保することは、さらに大きなメリットとなるでしょう。

拠点が増えて1つのオフィス内で働く従業員の数が減ったときなどは、オフィスの広さについて考えるチャンスかもしれません。現在のオフィスの面積が適正なもので、十二分に活用できているかどうか、1人あたりのオフィス面積をヒントに、一度見直してみてはいかがでしょうか。

スペイシー

オフィス内での従業員1人あたりの面積を考え、見直すことでスペースを十分に空けられるケースは多いです。余ったスペースをスペイシーでは有効活用できるようアドバイスをいたします。まずはお問合せからお試しください。

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